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執筆者の写真片山 弘之

とあるFPのつぶやき 1「その保険って本当に必要なの?」

●1人の保険営業マンとの出会い


今から10年前のことです。

私は28歳のときにお世話になっていた先輩から

「結婚も近いしお金のこと学びたいか?」と言われて「はい!」と答えました。

そして紹介されたのが某外資系保険営業マンでした。


私より歳は10個上で、人柄もよく、スーツもきれいで、話も上手な方でした。

私はその人のファンになり、その人から保険にも加入しました。

毎月4万円くらいでしょうか。保険料を支払っていました。


結婚式にも出席していただくお付き合いをさせていただきました。


しかし・・・

●新型コロナの影響を受けての保険業界のある動き 新型コロナウイルス感染拡大で業績悪化に悩む企業が多いなか、株価が一時、約3倍(2020年8月末時点)に急上昇している企業があります。ライフネット生命保険という保険会社です。 新契約件数は2万8136件(前年同期比147.2%)で、四半期決算としては過去最高を達成しました。 ライフネット生命といえば、いちはやくインターネットで保険を売り出した会社です。 いまではタレントさんが出演するテレビCMも多く放送されるようになりました。 人気の理由は「保険料の安さ」「10秒簡単見積り」です。 新型コロナウイルスによる外出自粛の影響は、やはり大きかったと言えます。 外出自粛期間中に、ご自宅で「固定費の見直し」をされた方も多かったのではないでしょうか。 特に保険は見直しの優先順位が高い、という人もいたはずです。



※新契約年換算保険料/件数ー ライフネット生命2020年度第1四半期決算説明資料 そんな固定費に目を向ける人も多いタイミングだからこそ、「保険の選び方」についてお話したいと思います。 突然ですが、みなさんは保険は何のために入りますか??または入っていますか?? 以下の中から選んでください。 1 義理 2 人情 3 プレゼント 4 お守り 5 万が一 みなさんはどれを選びますか??

この質問をすると、意外と答えは分かれます。 結果として圧倒的に多くの人に選ばれるのが、「5 万が一」です。 それでは、その「万が一」というのは、具体的に「どのような時」でしょうか??


それは、自分の貯金では支払うことができないくらい大きな支出があった時です。


高額と言われる支出の一例です。

・世帯主が働けなくなった場合に必要な生活資金費:年額336万円(月28万円の場合)

・がんの国内未承認の治療:約867万円

・大地震による倒壊した自宅の再建費用:約2,500万円(東日本大震災時の平均費用額)

交通事故(人身事故)による賠償責任約5億2,800万円


いろいろなケースがありますが、このような高額な支払いになると、かんたんに貯金で払える人は多くはないかと思います。


近年は医療技術の進歩があり、健康保険適用外の高額な保険治療が増えたり、台風や河川の洪水などによる自然災害も増えたりしています。






●保険は「良い・悪い」で選んではいけない。

極端な話をします。


私は保険は必ずしも入らなくてもいいと思っています。


なぜかというと、たとえ高額な支払があったとしても、十分に貯金がある人は困らないからです。

実際に入ろうと思えば入れるけど、入っていない人は存在します。


保険の目的は、万が一自分の貯金では支払うことができないくらい大きな支出があった時のためです。


よくお客様から「どこの保険が良いんですか??」「一番良い保険を教えてください」という質問を受けることがあります。


私からお客様にお伝えしていることの1つに

保険は「良い・悪い」で選ばないでください


ということです。



「こんな得しちゃっていいの??」

というようなお宝保険は実際にはあります。


しかし、万が一本当にお金の支払いに困ったときに、それがちゃんと支払えるようにならなければ全く意味がないですよね。


私は、「ここぞ!」という時にちゃんとお金を受け取りたいです。



なので私からお客様にお伝えしていることのもう1つは

保険は「必要か・不必要か」で選んでください


ということです。



さて、私がお世話になっていた保険営業マンですが・・・





今はまったく会っていません。

連絡も取っていません。

そして、なんと加入していたすべての保険を解約しています。

彼が私の結婚式に出席したときは、こんなことを1ミリも想像しませんでした。


なぜ私がすべての保険を解約したかというと・・・


私は保険を「良い・悪い」で選んでいたことに気が付き、

保険は「必要・不必要」で選ぶことに決めたからです。



日々時間と命を注いで稼いだお金が、生きたお金に使われていくことを願っています。

この記事を読んでいただいたあなたにとって、有意義な「固定費の見直し」の機会になるきっかけになりますように。



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